矯正診療Q&A



Q.歯並びを治すのはなぜですか?
A.
矯正治療による目的はさまざまですが、大きく以下のことが言えます。
@『美しい歯ならびとスマイルをつくること。』
A『健康な歯周組織を得て、虫歯と歯周病のリスクを下げること。』
B『よく咬めるようにして胃腸の負担をへらすこと。』
C『口もととあごの成長をコントロールすること。』
D『きれいな発音ができるようにすること。』
E『健全な咀嚼運動は脳の血流を促進し、老化防止にもつながります。』
つまり、矯正治療によって、歯並びと噛み合わせを整えることで、虫歯や歯周病にかかりにくく、食べ物もしっかりと噛めるようになります。さらに、美しい口元になり素敵な容貌や笑顔を作ることはもちろん、バランスのとれた顔立ちになり、老化防止、つまりアンチエイジングを維持することにつながります。

Q.歯並びの治療を始める時期は何歳ごろがいいのでしょうか?
A.
症状、年齢によって治療開始時期が異なりますので、 気になった時点で一度ご相談されることを、お勧めします。たとえば、受け口やあごの左右への偏位などでは3歳ころから治療を開始したほうがよい場合もあります。一般的に小児矯正治療の対象になる場合は5〜7歳ごろに1期治療を開始することが多いです。一方、骨格的な問題がない場合や永久歯を抜歯する必要性がある場合などは、永久歯の生えそろう10歳〜12歳くらいに治療を開始します。

Q.子供の歯並びを相談したら「治療はまだ早い」といわれたが心配です…
A.
小児矯正の治療法に関しては成長や遺伝に応じて判断が難しく、治療基準が一般化していないのが現状です。しかしながら、小児期(6歳〜12歳くらいまで)では、歯の交換期でもあり、顎も成長して大人の体になるための大事な時期です。もしお子様の歯並びが気になるようなら、何人かの矯正医師の意見をお聞きになると良いと思います 。

Q.親の歯並びが悪いので子どもの将来の歯並びが心配です。
A.

不正咬合の原因のひとつに遺伝的要因があります。とくに受け口など骨格的な問題は、遺伝することが明らかになっています。特に、お子様の受け口でしたら6歳から、骨格的な問題でしたら6歳から治療が可能です。 もちろん、ご両親に歯並びの問題があってもお子さまには現れない場合もありますが、矯正歯科の専門医の先生に相談することをお勧めします。


Q.不正咬合が自然に治ることはないのですか?
A.

前歯の永久歯への生え変わりの時期など歯並びが悪くても、よりよい顎の成長などが認められたりすると自然と治ることがあります。しかし、現代社会においては食生活の変化などから顎の成長が昔に比べると弱いためなかなか自然に治ることも少なくなっています。また歯がきちんと並ばないで自然治癒がほとんど期待できず放置すると、問題が重症・複雑化してしまうこともありますので、矯正歯科の専門医の先生に相談することをお勧めします。


Q.小児矯正と成人矯正の違いはなんですか?
A.
小児矯正は、混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざっている状態)に行う治療です。その目的は、骨格や顎の成長の不調和を正常な方向へ整える事です。基本的には、成人治療で用いられるブラケットとかは用いず、ヘッドギアやチンキャップ、拡大床等のと呼ばれる取り外しの出来るものが主になります。歯並びの問題も重要ですが、成長期における骨格的な顎の成長の問題を、永久歯が生えそろう前に治療することが一番重要ですです。

成人矯正は、顎の成長が終わり、永久歯がはえ終わる中学生前後以降にブラケットなどを用いて歯を少しずつ動かして歯並びと咬みあわせを治します。骨格が完成してからの治療となることが多痛め、歯並びが大きく悪かったり、上下の顎のバランスが悪い場合には、抜歯する可能性が高くなります。

Q.気になっている所のみに装置を付けて治療することはできませんか?
A.

咬み合わせは上下の歯並びの関係で成り立っていますので、基本的に歯列矯正は上下全ての歯に装置を付けて理想的な位置まで動かしていかなければなりません。しかし100%理想的な歯並びにならないかもしれませんが、治療期間に制約のある場合などは気になっている一部のみに装置を付けて治療する場合もあります。まずはご相談下さい。


Q.裏からの矯正だと時間がかかると聞いたのですが?
A.

歯の裏側に装置を付けるリンガル矯正治療では、高い技術と豊富な経験が要求されるのは事実です。しかしそれらを兼ね備えたクリニックでは、どのようなケースでも、表側に装置を付けるのと変わらずに治療を行うことが出来ます。ただ、そのためにはクリニックを慎重に選ぶ必要があるでしょう。


Q.すでに歯が無いところがありますが、矯正できますか?
A.
特に大人の方の場合、すでに虫歯などで歯を抜いてしまっていることも多いと思います。しかし歯列矯正治療では咬み合わせを直すためのスペースを作るのに健康な歯であっても抜歯を必要とするケースが多くあります。すでに歯がない部位については、矯正治療のために歯を抜いたものとしてスペースのやりくりができる場合もありますので、まずはご相談下さい。

Q.顎関節症があるが治りますか?
A.

近年、顎関節症(あごの関節から音がしたり痛かったり、さらにはお口が開きにくかったりする病気。ひどい場合には頭痛や肩こりなどの全身的な症状を引き起こすこともある)を訴える方が増えています。しかし残念ながら、歯並びと顎関節症の相関関係はいまだに明らかにはなっていません。それでも歯並びを良くしてかみ合わせを安定させることは、あごの関節にとってプラスになることは間違いありません。


Q.金属アレルギーでも矯正はできるの?
A.

金属アレルギーにより、お口の中に金属が入れられない患者様もいます。矯正装置においても、昔は金属のみの装置しかありませんでした。しかし、近年においては、金属よりも目立たず、金属を使わないコンポジットレジンを用いた装置も出てきました。マウスピースタイプの装置(インビザラインなど)もでてきており、金属アレルギーの患者様も矯正治療ができるようになってきてます。


Q.治療期間はどれくらいかかりますか?
A.
歯並びの状態は人によって千差万別です。したがって矯正治療に要する期間もさまざまであり、一度お口の中を検査してみないと何とも言えません。しかし一般的に成人矯正で矯正装置が付いている期間は、約1〜3年です。

Q.歯並びを矯正するための費用はいくら位かかりますか?
A.
日本では、アメリカなどに比べて歯列矯正治療が広く普及していないせいもあり、治療費を高く感じられるかも知れません。歯列矯正は、基本的に自費診療なのでクリニックによって料金は異なりますが、全国平均では80〜90万円、都高額とはいえないかと考えます。

Q.矯正治療は痛くないの?
A.
矯正の治療は歯や顎をに対して力をかけることにより少しずつ動かしていきます。そのため、診療後から2〜3日、治療前にはなかった違和感や咬んだ時に歯が浮くような痛みを伴うことがあります。使用する装置による差があるものの、それほど強い痛みが長期間に及ぶということはないです。
病的なものではないですが、痛みにも個人差がありますのであまりにも我慢できない時には、鎮痛剤を処方してもらうと良いでしょう。

Q.歯並びが悪いと抜歯しないといけないの?
A.
「歯を抜かずに治したい」という希望は誰にでもあります。私たち矯正歯科医師も「できるだけ抜かずに治したい」と考えています。ですが通常永久歯で、歯並びがガタガタの歯並びを歯を動かしてキレイに並べるには、それ相当のすき間が必要になります。そのために一般的には、前から4番目の歯(第一小臼歯)を抜歯することがあります。
しかし小児期において早期に歯の土台である顎の骨の成長を促進させるなど歯が並びやすくなるような治療を行うと、将来、永久歯の並びが悪くても抜歯をしなくても治せることがあります。

Q.先に虫歯などをを治してから相談に行った方がよいのでしょうか?
A.

検査の結果、虫歯の治療をしないと矯正装置が付けられなかったり現在痛みなどの症状がある場合には、矯正治療に先立って虫歯の治療をしていただくことになります。しかしそのような問題がなければ、先に矯正治療を始めることもあります。また、現在歯にかぶせてある冠や詰め物は、悪い歯並びの状態に合わせて作られていますので、矯正治療の途中あるいは終了後に作り直さなくてはいけないこともあります。いずれにしても検査の結果、治療方針が決まらないと何とも言えません。まずはご相談下さい。


Q.矯正治療をすることで虫歯になりやすくならないか心配です
A.
取り外し式装置は食事や歯磨きの時には外しますので、通常通り歯を磨いていれば虫歯のリスクが高くなることはありません。固定式装置を使う場合は、装置の周りに汚れがたまりやすくなるため、装置の形を考慮した歯磨き方法を実践する必要があります。

Q.矯正治療中の歯みがきは?
A.

ブラケット装置が歯に付いている場合、歯ブラシを装置に対して、歯ぐき側、正面、歯の先端側ブラケットと3方向にわけて磨きます。歯ブラシを動かす時も、歯2〜3本ずつ細かく磨いてください。
また、汚れの落としにしく歯と歯の汚れは歯間ブラシを併用したり、染め出し液で磨きの残しチェックするとよいです。
しっかり歯みがきしないと、矯正治療途中でむし歯になってしまい、中断してしまうこともありますから、歯科医院でしっかり歯みがきができているかチェックしてもらうと良いでしょう。


Q.矯正治療を途中でやめられるますか?
A.

矯正治療に限らず、治療というものは、途中でやめることを前提に治療はしません。何らかの理由(交通事故や病気など)によって通院が困難になってしまい、来院の期間があいてしまうという場合もあるかもしれませんが、その際は必ず歯科医院に連絡をして指示を受けて下さい。予約をキャンセルしたまま、なんとなく行きそびれてしまうと、その分治療終了時期が遅くなるばかりでなく、お口の中の管理が不十分な状態に陥って、虫歯や歯周病になっってしまうことがあります。


Q.食事の制限はありますか?
A.

歯に直接装置を付けるワイヤー矯正では、矯正治療中食べ物などに注意が必要です。
まず、硬いもの(せんべい、りんご、とうもろこし、氷、飴など)を前歯で咬んだ時、装置にぶつかると外れる可能性がありますので、小さく切ったり割ったりして食べて下さい。
また、粘着性のある食べ物(ガム、キャラメル、お餅など)は装置にくっ付いたり、装置を引っ張って外れる原因になりますので、避けて下さい。
ラーメンや、ほうれん草、ネギなど繊維性のものはワイヤーに絡まることがあります。無理に引っ張ったりせず、鏡でお口を見ながら、ていねいに取り除いて下さい。
カレーなどは装置についてるゴムに着色することがあります。性能上は問題ありませんが、ゴムを取り替える前日に食べるなど工夫して下さい。
インビザライインなどのマウスピース矯正では食事中に外せますので、ワイヤー矯正のような問題がありません。


Q.矯正治療中、スポーツは大丈夫ですか?
A.

基本的には大丈夫です。もし、ボクシングやラグビーなどの激しいスポーツをされる方の場合は、矯正用のマウスガードがありますので、それらのスポーツ中に装着すればよいと思います。 心配なことがありましたら、矯正専門医にご相談ください。


Q.治療後に歯が弱くなることはありませんか?
A.

歯を動かすためにかける力は生理的に問題がない程度の弱い力であり、一般的に歯やあごの骨への悪影響は一切ありません。むしろ歯並びが悪いことによって歯みがきが十分に行えず、虫歯や歯槽膿漏になってしまう可能性の方が高いと言えるでしょう。


Q.治療終了後、歯並びが元に戻ることがないですか?
A.

理想的な歯並びに治り矯正装置を取り外した直後、歯はまだ骨に対して不安定な状態にあるために、元の位置へと戻ろうとします。
これを防ぐためにリテーナー(保定装置)と呼ばれる、理想的な歯並びを固定するようにデザインされた装置を使用していただきます。
リテーナーを使用することが理想的な歯並びを長持ちさせる方法ですので、担当医の指示を守ることが大切です。



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